手のシワ編

ブログに書くような出来事が起こらないのでふんわりとした内容になると思いますが、ブログ書きたくなったので書きます。

生活している上で誰かと関わるとその人に指摘したいと思うことがあると思います。何らかのミスや直してほしいこと、やめてほしいことを言いたいときです。それを人に言うことはむずかしいです。

例えばひどく言葉遣いが悪い人がいたとして直してほしいときなんて言えばいいですか?言葉遣い直してってはっきり言ったらどうなるんでしょうか。指摘されることはその人にとって嫌なことかも知れないし、その人よりも自分は言葉遣いが悪いかもしれない。

わたしには中学生のころ仲のいい友だちがいて、その子に手のコンプレックスをいじられていた時期がありました。(いまはあまり気にしていないのですが、手の皮膚だけおばあさんみたいにシワシワです。)もちろんそれは嫌なことでしたが、その子が本気でわたしを傷つけようとしているわけではないこともわかっていました。何度か言われていたので、やめてほしいって言わなきゃって思うようになりました。なんて言えばいいかいろいろ考えていくうちに、その子を傷つけることばかり考えるようになりました。その子は少しぽっちゃりめで目が小さかったので、今度また手について言われたら言い返してやろうと決心しました。ついにその時がきて「でもわたしはあなたよりもスタイルがいいし、目がパッチリしてるわよ」って言いました。その子はすごく傷ついたかもしれないし私もスカッとする訳もなく、ただ後悔しました。いまでも覚えているくらいショックでした。

それ以来なにかを指摘したいとき言い返されるんじゃないかとこわくなりました。ひねくれた中学生の感性がいまでも残っています。それでも相手になにか言いたくなる時は必ずくるので、方法を2つ考えました。1つ目はその人との関係を絶つ方法です。そもそも直してほしいと思うということは、仲がいいか一緒にいなければならない関係だと思います。後者の方は上手くいかないかもしれませんが…。2つ目は自分が完璧になる方法です。相手から見て完璧であれば何も言い返されることはなく、ただアドバイスとして受け取ってもらえると考えました。誰よりも賢く、可愛く、親切に生きていれば誰かに悪く言われることはないです。

最近「響け!ユーフォニアム」というアニメを見ました。その中のあすか先輩というキャラクターがいて見た人はわかると思うのですが、考え方がなんとなく自分に似ていると感じました。同時にそんな考え方を嫌悪しました。物事はすべて天秤にかけてマシな方を選んでいく。誰の敵にもならず、合理的で、冷酷で、完璧な生き方。あすか先輩のような振る舞いをする人は苦手なのですが、あすか先輩のシーンは考えることが多かったです。ちなみにユーフォではミドリちゃんが好きです。

そしてこの前ある人にミスを注意されることがありました。そういうあなたはどうなのよって言い返したときに「それじゃあ完璧な人しか注意できないことになるよ」って言われました。ハッとしました。クセになっている…ユーフォ見ていろいろ考えてそんな自分が嫌になったのに…ってなりました。

自分を許せなきゃ他人を許せない なんて歌詞がありますが、ほんとそうですね。ありがとうございます、京都アニメーション

前のブログに書いたかもしれませんが、大学の少ない友人のひとりに怖い人がいます。その人の口の悪さに耐えきれなくなったのですが、いろいろ考えたはずなのにどうすればいいかわからないです。わたしは完璧じゃない、言い返されるのはこわい、関係を絶ったらいままでの自分と何も変わらない。人と関わることは難しいです。